飛騨・高山展示会③
二日目は柏木工の工場を見学させていただきました。
工場内は作業音が大きく話が聞き取りづらいことが多いのですが、今回はインカムを使用していたのでしっかりと話を聞くことができました。
まずは木材の倉庫へ。
本当に大量の木が並んでいました。
これの大半が北米から運ばれてきたものです。
こちらは曲げ木の加工を施された木を寝かせているところ。
曲げ木は、木を蒸して柔らかくしてから圧力をかけて曲げる方法と、高周波によって曲げる方法と2パターンあるのですが、こちらは前者の方法で、蒸された木を冷ましているような状態です。
繊維を切断しないで曲げられた状態なので、細いフレームでも充分な強度を発揮します。
これは椅子の座面になる木の板で、お尻に沿った形にくり抜く「座ぐり」と呼ばれる加工を施したところです。
こちらは機械によってくり抜かれているのですが…
機械で作れない複雑な座ぐり加工を施す場合は、このように職人がカンナを使って手作業で行っています。
少し削っては、手で感触を確かめ、また少し削る。
これぞ職人というような作業でした。
オイル仕上げの様子です。
このように椅子をフックに引っ掛けスプレーでムラ無く吹き付けていきます。
そして一度塗ったら余分なオイルを布で拭き取る。
この作業を3回通り繰り返すそうです。
オイルやウレタンが塗られた椅子はこのように吊るされて乾燥させます。
幾つもの椅子が吊られている様子がとてもかっこよかったです。
柏木工の工場スタッフの方々は皆さんとても大きな声で挨拶をしてくれるのでとても気分がよかったです。
今回、飛騨・高山で2つの工場を見学させていただきましたが、それぞれがプライドを持った製品作りをしていると強く感じました。
こういった工場見学の様子を通して、家具の魅力を少しでも知っていただければ幸いです。
以上、飛騨・高山展示会の様子でした!
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